こんにちは、りょうです。


幕張エンデューロ爆走編その2です。


数人の逃げを追う追走集団の先頭で、バックストレート入口のタイトコーナーに差し掛かった私。


そのコーナーでは、いつも前の加速においておかれそうになっていました。
自分が先頭で入ってそのコーナーで後ろが詰まる事になってはいけない!と考えたのでしょう。


ストレートへの脱出スピードを上げるめ、最速ラインで、スピードを落とさずに突っ込んで行ってしまいました。


イン側は高い垣根があって、ブラインドになっています。
そこを過ぎた途端、例の砂が浮いた路面が目に飛び込みます。


予定では、その内側をかすめて行くつもりでした。
しかし、スピードがありすぎ、自分のラインがふくらんで、砂の路面に交差する事がわかりました。


!!
スピードを落とそうと、リアブレーキを少しあてます。もちろん集団の中ですから、急減速は御法度です。


少しスピードを緩める程度にブレーキをあてるのですが、当然、間に合いません!そのまま、砂の路面に突っ込んでいきます。


そして、リアが砂にとられて、案の定、後ろがずるっと滑りました。
とっさに、リアブレーキを放して、自転車を立て直します。


なんとか、スリップダウンは免れましたが、バランスを崩した自転車はそのまま、外側に弾き出されます。


コーナーの外側には、生垣と一緒になった金網の高いフェンスがありました。
これが私にとって、幸いしました。
なんとか、肩をフェンスに当てて、自転車を止めます。


幸い、怪我も、自転車を壊すこともなく、復帰できました。


しかし、目の前でバランスを崩された後ろはたまりません。
「あぶねだろー!」とか、罵声を浴びせながら、横を数十人が駆け抜けていきます。


ごめんなさい。
申し訳ございません。
こればっかりは、私の不注意です。
後ろで事故が起こらなくてよかったです。
m(__)m


スタートから約20分。
私の先頭集団でのエンデューロは終わりました…。


しかし、ここであきらめる訳にもいきません。再スタートして、追い上げます。
その頃には、集団もバラけてきて、前の方に追いつけそうな集団がチラホラ見えます。


単独で追い上げるのは無理かなとも、思いましたが、ここで、試走でチェックした各コーナーの最速ラインが活きて来ました。


他の人と違うラインで、コーナー毎にあまり踏み込まずに前の人をパスしていきます。


我慢強く走っていると、何とか前を走る集団との距離が段々詰まってくるのがわかりました。


前の集団に追いついては、しばらく休んで、また、その前を追い上げるという、ペースができて来ました。


スタートから1時間も経つと、前の人は自分より上位の人か、周回遅れの人か見分けがつかなくなり、自分のポジションも分からなくなりました。


明らかに分かるのは先頭集団で、ものすごいスピードで追い抜いていきます。
しばらく、周回遅れでその後ろに乗ってみましたが、速い速い!


他の選手を面白いように、抜いていきます。やはり、速い集団に入れるかどうかで、かなりのスピード差があります。


スタートから1時間が経過。
そろそろ、用意したエナジージェルの補給タイムです。


しかし、速い集団の後ろは、楽に抜ける一方で、コーナーの立ち上がりの加速もハンパありません。


なんとか付いていけるというだけ。
全く余裕がなく、バックポケットのジェルを飲むどころか、ボトルの水を飲むこともままなりません。


喉はカラカラなのに、ボトルの水はまだ、一本目の半分も飲んでいない状態です。


このまま、補給を取らないと、完走も危なくなるため、やむなく速い集団から落後していきます。


落ち着いた所で、水を飲み、バックポケットからエナジージェルを取り出して、飲もうとした時でした。


顔、手の周りにエナジーゼリーが、プシャ〜!と、飛び散りました。


ボトルの飲み口は、普通の水ボトルと同じで、飲み口を引いて飲むタイプ。


ボトルをスクイズして、口の中に押し出そうとしたのですが、ゼリーは本来の場所だけでなく、飲み口の横からも噴き出して、梨汁プシャ〜、とばかりに飛び散ったのです。


どうも、ゼリーの粘性が高く、スムーズに出なかったため、本来の飲み口では無い所からも噴き出したようです。


後から調べると、ゼリーは水に混ぜるなど、もっと粘性を下げて入れなければならなかったようですが、後の祭りです。


まともに補給出来なかっただけでなく、手やハンドルは飛び散ったゼリーでベタベタ。最悪です。


そして、エナジージェルのボトルでの補給に戸惑っている内に、余力も無くなってきて、ボトルに貼り付けておいた、「2RUN」を飲む事も忘れてしまいました。


そんな中でも、なんとか走り続けます。
そして、1時間40分が経った時、ダンシングしようと、立ち上がった瞬間、左脚の太ももの前側、右脚のふくらはぎが同時に攣りそうになりました。


その頃になると、コース脇には、足が攣ってリタイヤしている選手が何人も見かけられます。
 

「俺も、ここまでかっ!」
と思うと同時に、脚が攣りそうな時の対処法を思い出しました。


それは、
「筋肉が攣った時は、別の筋肉を使え!」
というもの。


フラットコースという事もあって、どうやら、ペダリングが雑になっていたようです。


ふみ脚ばかりを使っていた事を思い出し、脚が攣るコーナーの立ち上がりで、引き脚を意識してみました。


すると、どうでしょう!
脚の攣りが取れて来たばかりか、ペダルが回り出し、コーナーの立ち上がりで前に遅れなくなりました。


もっと早くから意識すべきだったと後悔する一方で、「まだ行ける!」という自信がでて来ました。


残り、15分、10分、と気力で耐えていきます。相変わらず、先頭集団にはラップされますが、その他は、むしろ抜いていく方が多い感じです。
もう、終盤。他の選手も疲れています。


高い強度の走りを我慢して続ける。
尾根幹での夜練での経験が活かされているのを感じました。


いよいよ終盤。
先頭集団ではありませんが、速い集団につくことができました。


ラップタイムを見ると、2時間ギリギリでゴールを過ぎて、もう一周、稼げそうです。


「よし! ここで最後まで粘って、ゴールスプリントだ。うまくいけば、もう一周できる。」


そんな事を考えながら、いよいよタイムアップ直前の最終周回。
ゴールスプリントに備えて、バックストレートをトレインの後ろにぴたりと張り付きます。


ゴール前、400mでした。
それまで頑張ってくれていた左の前の太もも、右脚のふくらはぎが、突然、同時に攣りました。


「ええっ、ここでかっ!」


脚がつる時は違和感など普通前兆があるもの。前兆は前に攣りかけて以降、自分でもびっくりするほどありませんでした。


確かに、それまでダンシングすると攣りそうになる感覚があり、ダンシングは封印して、ずっとシッティング走っていましたが、このまま最後まで行けると信じきっていました。


まさに、ガソリンが無くなったエンジンが、突然エンストする様な、突然の脚攣りでした。こういう攣り方は初めての経験です。ゴールスプリントもやる気満々だったのですが…。


しかも、あまりの痛さに惰性で漕ぐどころか、クランクを一回転も回せません。


あっという間に失速する私。
安全のため、自転車を端に寄せます。
バックストレートの終盤にかけて、私の横を何十人も追い抜いていきます。


先頭集団も、また抜いていきます。
そして、タイムアップ。
バックストレートの最後あたりに来た時、「ゴール!」のアナウンスが遠くで聞こえます。


自転車をおりて、歩いてゴールするのも難しそうです。多分降りた途端に動けなくなる気がします。


クランクを回せなくなった私は、このままリタイヤになるのか。
自転車が惰性で進む間に考えました。


「ここまで来て諦める訳にいくか!冗談じゃない。」


何かできないかと考えていると、痛いながらも、脚を前後にわずかに動かすくらいは出来るようです。


「まだやれる事はある。」
希望が湧いてきました。


クランクは回せないが、わずかに動く脚を使って、クランクを三分の一くらい動かしては、元に戻して、また漕ぐという事を繰り返して、なんとか進みます。


他の人がゴールを駆け抜ける横で、亀の様なスピードでゴール!


私の幕張新都心エンデューロは、こうして終わりました。


自転車と一緒に芝生に寝転び、しばらく放心。


結果は、2時間ロードソロ。105人中、24位。最後の失速で50人くらいに抜かれて、「もうダメだーっ」と思いましたが、カテゴリーの違いや周回数の違いで、思ったより順位はおちなかった様です。



そのかわり、仮に攣らずに、ゴールスプリントで前を抜き、もう一周出来たとしても、せいぜい、20位前後だった様ですけどね。(*^o^*)


あそこまで頑張って、最後に攣って。ゴール直前で抜かれまくったのは悔しいですが、よく考えれば、その要因は自分にありました。


悔しいけれど、何はともあれ、力を出し切った達成感はありました。
最後にやりたかったゴールスプリントはできませんでしたが。


「もう一度、どこかで挑戦かな。」


私は表彰式が終わった会場で、青い空を見上げてそんな事を考えていました。





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