こんにちは、りょうです。
1月17日当日。
午前2時に起きるつもりが30分寝過ごして、出発も3時30分になってしまいました。
天候は晴れ。気温は1月の早朝の割には、それほど厳しい寒さではありません。
ひたちなか市での映画の開始は午前11時。
7時間30分で、約130kmを走らなければなりません。
まずは、都心部を抜けて国道6号線に入ります。都心部は信号も多く距離が稼げません。
高井戸の自宅から、30kmで江戸川まで来るのに2時間近くかかってしまいました。
しかし、江戸川を超えると、信号も少なくなり、スムーズに走れるようになります。
早朝ということもあり、車の通行量は幹線道路の割にはそれほど多くありません。
しかし、街灯は少なく。夜間走る時は明るいライト、尾灯もできれば車体と身体で2箇所くらい点灯していると安心です。
また、江戸川を越えてしばらくは、路肩も狭く、荒れているので、車を恐れてあまり端に寄り過ぎない方が良いと思いました。
自分の右側に車が通れるスペースを確保しつつ、尾灯つけて真っ直ぐ走っていれば、ほとんどの車は間を空けて抜いてくれます。
むしろあまり端により過ぎて、荒れた路面にタイヤを取られ、フラつく方が危険と感じました。
6号線は、それほどアップダウンもなく、快調に走れます。
柏市を過ぎ、取手に差し掛かる頃には、道も広くなって、走り易くなってきました。
約60kmを走り、龍ケ崎市の牛久沼あたりで、夜が明けてきました。
時刻は6時45分頃。
出発して3時間程経ちましたので、幹線沿いのマクドナルドで休憩と暖をとります。
ロングライドの時は、24時間開いていて200円〜300円で補給とゆっくり休憩ができるマクドナルドはよく使います。
冬は室内で暖がとれるので特にありがたいですね。
トイレも済ませて、7時過ぎ頃に再度出発。
朝日の中で、今回の相棒を記念撮影。
こいつのホイールは、シマノのRS30。
オリジナルのホイールが壊れてしまったので、買い換えたものです。
グレードはR500の1つ上。
アルミのミドルハイトのホイールで、交換した時は、「なんてよく回るんだ。」と感激したものです。
しかし、見栄えでリム高が30mmのものを選んでしまったので、前後で2kgを超える重たいホイールです。
自分のロードバイクと比べると漕ぎ出しや加速はやはり重たく、これが後で段々効いてきます。
ここからはあと残り70kmくらい。ここまでなかなか良いペースで、残り時間も3時間半あります。この後は道も良くなって、更にペースが上がりました。
やがて土浦市に差し掛かると、国道6号線はバイパスになり、まるで高速道路を走っているような感じになります。
何度も、「ここ、自転車通行禁止じゃないよな。」と確かめましたが、大丈夫でした。
無事、ひたちなか市には10時30分頃に到着。コンビニで休憩した後、上映会場のひたちなか市文化会館に行きました。
今回、クロスバイクで行こうと思ったのは、自分のロードバイクなら目の届かない所に2時間も駐輪して映画を観てるなど出来ませんが、クロスバイクなら大丈夫だろうと思ったから。
もちろん鍵はしっかりかけますけどね。
早速、入場料を払って入館。文化会館の中では、遺族会の協力により、特攻隊員の遺品も展示されていました。
ロングライドの出先で映画鑑賞とかちょっと新鮮。じっくりと観させていただきました。
上映は、11時と14時の2回。私が入った11時の回の観客は300人ほどでしょうか。
多くはお年寄りでしたが、若い人もちらほら。
映画の方は、出撃して沖縄に向かう爆撃機内を中心に描くという、今までに無い題材で興味深かったです。
戦史マニア的にはいろいろ言いたい部分もありますが、そんな些細な事よりも、あの時の情景や人間の生き様の一面をみせられ、過去の事実がズーンと心に残る映画でした。
よく終戦特集でやってる安直なテレビドラマなんかより、よっぽど出来は良かったです。
段々、映画ブログみたいになってきた。
先に進みましょう。
ひたちなか市文化会館を出て、大洗町に向かいます。
この近くには、訪れるシーズンによって、こんな景色や、
こんな景色が見られる国営ひたち海浜公園があります。
また、海鮮丼が美味しい那珂湊も大洗町の隣にあり、せっかく来たのだから、脚を伸ばしてみたい気もしました。
輪行で近くまで来て、時間をかけてこの辺りをたっぷり楽しむのも面白そう。
…が、今日は自走。しかも、雨が降る前に帰りたかったので、早々に諦めて海に向かって走ります。
大洗町までは距離は10kmほど。
しばらく走ると、大洗磯前神社に着きました。海の岩場に鳥居が立っています。
海の鳥居から道を挟んで反対側が本殿。
周りには、旅館、お食事処など観光施設が建ち並んでいますが、昔と比べて観光客が明らかに多い!
本殿に行くと早速ありました。
ガルパンの痛自転車が…。
本殿への階段を上がると、観光客のお参りで賑わっています。
しかし、そのすぐ横にこんなものが。
( ゚д゚)
痛絵馬もずらり。
いやー、ファンに愛されているようですね。
さらに海沿いを走っていると、大洗マリーナやファクトリーアウトレットなど、観光客が集まる施設もできています。昔は大洗わくわく科学館しか無かったのにな。
お次の目的地は、こちらは昔からある大洗マリンタワー。
ここでは、レンタルサイクルも痛自転車です。
自転車を駐めて、大洗マリンタワーに近づくとこんなポスターが…。
海上保安庁よ、お前もか。
海上保安庁に戦車道はないでしょ!
海のガルパンとか、ある意味レアなポスターかも。
この大洗マリンタワー、3階の展望室は有料ですが、そのすぐ下の2階の喫茶店までなら無料で上がれます。
「ちょっと、休んでくかな。」
とエレベーターを上がって出た途端、そこはガルパンの聖地でした…。
くっ、おじさんは入り辛い…。ここから先に進むには勇気が必要。
しかし、ブログネタの為にもここまで来て引き返す訳にもいきません。
しかし、ここは若者だけでなく、地元っぽいおじさん、おばさんも当たり前の様に気軽に入っている…。
という事で、私も入ってみました。
あっ、壁から大砲が生えてる…。
戦車オタクとしては、4号戦車の長砲身の駐退器やマズルブレーキの形を直してあげたくなるが、余計な事は考えないようにしよう。
窓際の席からは、大洗町が一望です。
この喫茶店では、アニメに出てくる料理メニューがあるようで、ファンの人はみんな料理を頼んでいました。
私はコンビニ飯で済ませてしまっていたので、ブレンドコーヒーで一息。
ここにいて、なんとも面白いのは、お客が所謂ファンに限らず、地元の普通の人も混じっていて、街に溶け込んでる感じがしました。
大洗マリンタワー、ここではトイレも展望トイレ。
下に見えるのは、ファクトリーアウトレットで、結構、混んでるのがわかりますね。
トイレを出て、エレベーターホールに戻る廊下には、何故かこんな張り紙も。
「何処から狙われてるの?」
さて、時間も無くなって来ました。
そろそろ大洗マリンタワーを後にして、帰る事にします。
今回、周ってみて茨城県民の懐の深さを実感しました。
文化って、多様な価値観を寛容し、継承し育てる事で豊かになるんだと思います。
「さくら花」が先の大戦の経験を忘れないという継承なら、「ガルパン」は皆んなで楽しもうぜ!という、育てる方の部類なんでしょう。
どっちが良くて、どっちが悪いという対立ではなく、どっちも文化を豊かにするという事が自然に理解されているという事かもしれません。
どちらかだけの文化だとしたら、やはりいびつな感じがします。
「正統」とされるもの以外許されないような事や、逆に何が正統かも分からない社会に豊かな文化は育ちません。
また、文化の豊かさの指標は、一部の高貴な人達の間ではなく、大衆の間にどれだけ根付いているだと思います。
例えば、フランス料理はブランド化に成功していますが、フランスの一般市民の料理は…であり、ヨーロッパで食文化の豊かさは、やはりイタリアにあるのです。
私も今回は、矛盾を感じるのではなく、心の違う部分を満足させてもらいました。
フゥ〜。さて、あとは130km走って帰らなきゃ。
ε-(´∀`; )
幸いな事に、帰りは追い風に恵まれました。
しかし、重いペダルを回し過ぎたせいか100km過ぎたあたりから、膝の上の部分が痛くなってきていました。
元自分のクロスバイクとは言え、もう乗り方もポジションも変わってしまったのでしょう。
サドルを5mm程下げたところ、なんとか我慢できる位になりましたが、最後は、脚も動かず、巡行速度は25km/hが精一杯。
浅草橋でスカイツリーが見えた時は、嬉しかったです。
最後は雨も降ってきましたが、何とか本降りになる前に帰宅!
総走行距離は、272km!
今日は久々のロングライドを満喫しました。クロスバイクも悪くないけど、やっぱりロードバイクがいいやって、改めて実感しました。(笑)
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