こんにちは、りょうです。


今日は、ロードバイクでは無くて、番外編登山の記事です。


7月31日~8月2日にかけて、子どもたちと長野県の白馬縦走に行って来ました。
嫁と次女は用事があって来られなかったので、長女、長男、次男との山登りです。


今回のルートは栂池高原-白馬大池-小蓮華山-白馬岳-大雪渓-猿倉荘を二泊三日のテント泊での縦走です。


以前、白馬大池までは行った事がありますが、今回は、行きたかったその先の尾根道を歩いて来ましたよ。


出発は7月30日(土)の夜11時。
車に荷物を積んで、中央高速を安曇野に向けて走ります。


途中、仮眠など時間調整をしながら、最初の目的地の栂池パノラマウェイ栂池高原駅には朝、6時30分くらいに到着。


栂池パノラマウェイは、通常8時運行開始ですが、7月16日から8月7日は6時30分から動いています。(期間によって運行時間が異なりますので、栂池パノラマウェイのHP等でご確認ください。)


到着後、寝ていた子どもたちを起こして準備して出発は7時30分頃。


栂池高原駅の標高は約1,000m。そこからゴンドラ、ロープウェイと乗り継ぎ、約2,000m近くまで上ります。


ゴンドラから下を眺めると、森の中を林道が走っています。
そういえば、栂池でヒルクライムレースをやっているそうなので、こういう所をロードバイクで上るのもいいかもしれないな。


でも、林道からの山の眺めは、八方尾根の黒菱林道の方が良さそう。


途中でロープウェイに乗り継いで、栂池自然園へ。
そこはもう標高2,000mの世界です。
ここには、高山植物の自然園があって、本格的に山登りはしない観光客はここを散策しています。


でも、我々はそこから白馬大池に向かう登山道を上がっていきます。
白馬大池までは距離はありませんが、それなりの傾斜を上がっていくルートです。


途中、天狗原という湿地帯で休憩。



ひと休みした後は、白馬大池手前の乗鞍岳に向けて、岩だらけの急登を登って行きます。
ここが前半のキツイ所です。


以前登った時は、登山道の途中に雪渓があって、ロープにつかまりながら50mくらい登った事があるのですが、今年は雪が少なく、白馬大池までの区間で雪渓はありませんでした。


ゴツゴツとした岩場を登っていきます。
たまに振り返ると見晴らしの良い眺めが。


ここを登り切れば、なだらかな丘になり、その先はもう白馬大池です。


白馬大池が見えてきた!
今日は、ここのキャンプ場で一泊します。



早めの夕食をすませて、周辺をお散歩しました。
段々晴れてきていい感じ。

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すでに、チングルマの最盛期は過ぎていますが、それでも、陽を受けて白く輝く草原が綺麗。


その夜は満天の星空でした。
時折、雲が通り過ぎるものの、月も無い好条件で、天の川がはっきり見えました。山のテント泊の醍醐味です。


さて、次の日はいよいよ白馬岳に向けた稜線歩き。前回、空に向けて伸びる道を見て、後ろ髪を引かれながら帰った所を歩きます。


天気も良く、これは絶景が期待できそう。

稜線歩きと言っても、白馬大池から小蓮華山までは、それなりの登り。
今日の宿泊予定の天狗岳に向けて、朝、5時に出るつもりが、結局、出発したのは6時頃になってしまいました。

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やはり子ども連れは時間がかかる。
しかし、せっかくの機会です。
焦って急かせて、面白く無い一日を過ごす事になっては本末転倒。
時間がなくなれば、コースを変えれば良いのです。

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それでも、8時30分頃には小蓮華山に到着。ザックを降ろして、コーヒーを沸かして、補給食を食べて大休憩。



小蓮華山からは、雲の上を歩く道が伸びています。


これぞ、稜線歩きの醍醐味。
白馬大池から白馬岳までは特に危険なルートも無く、初心者でも楽しめるルート。この時期の白馬は高原植物の花が咲き乱れていています。
ゆっくり楽しんで歩きます。
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いよいよ、白馬岳が見えて来ました。
小蓮華山までもかなり登った気がしましたが、白馬岳まではまだまだ登ります。


ちょうど、お昼頃に白馬岳頂上に到着しました。


振り返ると、これまで歩いてきた道が、雲の上に浮かんでいます。


白馬岳の頂上の東側は断崖絶壁。
でも西側はなだらかなので、危険は感じません。


白馬岳頂上にあるこの方位盤の石は幾つかの石でできているが、それでも一個あたりはかなりの重量。昔、剛力が背中に背負って持って来たそうだ。
昔の人はすごいなぁ。


白馬岳頂上で11時前。だいたい予定どおりだが、昨日振られた雨で乾き切っていない靴下を履いていたせいか、長女が靴ずれができてしまったという。


靴ずれ用の絆創膏で凌げているが、あまり無理しない方が良さそう。
また、今日の予定の天狗岳までの地図を見ると、まだかなり歩かなければならず、白馬岳の山小屋で昼食を取る予定を考えると、到着は夕方になりそうだった。


一応、近くの白馬岳頂上山荘にも、キャンプ場があり、無理そうであれば、そこに泊まる事も考えていたので、予定を変更して、そこに泊まる事に決定。
子ども達もそれに賛成だった。


頂上山荘のキャンプ場は、山荘裏にあって、展望は良くないが、風は凌げる位置にある。
しかも50〜60m歩けば気持ちのいい稜線に出るので、場所としては申し分ない。




テントの設営は12時半には終了。
頂上山荘のレストランで待望の昼食。
ずっとレトルトのパスタやピラフ、麺類だったので、ちゃんとした食事は嬉しい。


白馬三山カレーという超大盛り(3人前!)メニューがあったので、長男と2人で食べた。
今日はここで泊まる事にしたので、ビールも飲みました。
最高に幸せ〜。(長女に少し飲まれた…)


食事が終わる頃に、雨が降り出した。
急いでテントに戻るとかなり本格的に降ってきた。


それまでは青空だったのに、山の天気は変わりやすい。
やはり、ここにテント泊を決めて正解だった。そうでなければ、今頃雨の中を疲れて歩いていただろう。
雨の中でのテント設営とか勘弁してほしい。


やがて雨が止んだので、次男と付近をお散歩。雷鳥でもいないかと探したが、そう簡単には見つからない。(笑)


周りの雲の動きが早い。
晴れたり曇ったり。




ここから、立山の山々が見えるはずだが、雲で見えなかった。
3時頃にはテントに戻って過ごす。
時折雨が降ってくる。


暇だ…。
トランプでも持って来ればよかったと子どもと話す。
でも、子ども達と無駄話で暇な時間を過ごすのも、貴重な体験かもしれない。


さっき昼食を食べたばかりだが、明るい内に、また雨が降り出さない内に夕食を済ます。


その日の夜も星は出たが、薄く雲がかかっているようで、場所的には白馬大池より高度が高いけれども昨日の方が綺麗だった。


子ども達は、昨日満喫してしまったので、テントから首を出して見るだけで、引っ込んでしまった。


昨日はまた来年、星を見に山に来よう!
とか言っていたくせに、飽きるの早過ぎ!


苦労して山に登っても、満天の星空を見られるとは限らない。
ここでも少なくとも街中よりはずっと綺麗だよ。


翌日は、夜雨が降ったが、朝は止んでいた。3日目のルートを考えるが、予定どおりのルートだと、山の頂上を二つ越えて、更に昨日よりかなり長いルートになる。
しかも、不帰の嶮という難所を越えなくてはいけない。
今日は下山して、車で自宅まで帰らねばならない。


天気は曇りで展望は望めそうもない事を考えると、無理して予定どおり行くメリットは無さそうだ。


子ども達は、早く温泉に入りたいという。この先に白馬鑓温泉という山の中の温泉もあるが、長女は街の温泉が良いというし、ルートも長くなるので、ここから、大雪渓を降りる事にした。


ルート的にも一番短く済むので、朝はゆっくりして、8時頃に頂上山荘を出発。


ひたすら、下る。
階段状に石が組まれているが、段差が大きいところが多く脚にくる。
途中、高山植物が咲き乱れている所あり白馬は花の山という事を実感する。


行きは、ゴンドラとロープウェイを乗り継いで高度を稼いだが、下りは全部徒歩。長く感じる。


途中、雨が降ったり、止んだり。
道は石コロだらけでしかも急斜面。
子ども達には、石を落とさないようキツく言う。危ないのは自分だけではなく、他人を傷つける可能性があるからだ。

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この時間は、平日とは言え、下から登ってくる登山者も多い。


やがて、大雪渓の上部に到達した。
白馬の大雪渓は一度来て見たかったところだ。メジャーなルートで、道自体も危険な所はなく、初心者でも歩ける。
しかし、大雪渓上部は落石が多く、決して安全なルートではない。

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しかも、大雪渓の落石は、雪の斜面を滑ってくるので、音もしないから、注意しなければならない。
たしかに、大雪渓の周りには、崩れやすい崖が囲んでいる。


幸い、大雪渓はこの季節、雪も緩んでシャーベット状になっていた。
アイスバーンでないのは助かる。

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しかし、今年は雪が少なく、また溶けるのも早いそうで、大雪渓のそこかしこに、クレパスやシェルンドの口が開いている。
ルートはそうした場所を避けているので、ルートを外れないようにしなければいけない。

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逆にそれ以外の人が通っていない所は雪を踏み抜く危険がある。見えないクレパスに落ちれば命の危険がある。実際、そうした事故も起きている。
また下りは落石に対し背を向ける形になるため、できる限り早く通り過ぎる必要がある。


子ども達には、ルートから外れて端に行かない事や落石の話をして注意するが、見る限りは危険が無い様に見えるためか、認識が低いようで、大雪渓の上で遊び始めた時は、声を荒げて怒ってしまった。

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こういう所まで来て、怒るような真似はしたく無い。周りの登山者も不愉快になるだろう。でも、他人を危険に巻き込む可能性がある事は止めなければいけない。


幸い何事もなく、大雪渓を下りきった。
白馬頂上山荘からの長い下りで、脚はガクガク。


この大雪渓ルートからの登りは、猿倉荘から徒歩としても大雪渓を含む標高差1400mを一気に登る事になる。
しかも、傾斜は大雪渓を除きかなりキツい。登りルートとしては、初心者ルートでは無いような気がする。


下りでも大変だった。
途中で、就学前と思われる子ども連れの家族ともすれ違ったが、大変そうだ。


大雪渓の下端まで来れば、傾斜はかなり緩くなる。ここから先は、道も良くなってペースも上がった。


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お昼頃には猿倉荘に到着。
この先はバスが白馬駅まで通じているが、車は栂池高原の駐車場に置いている。


バスは白馬駅まで大人1人1000円。
そこから栂池高原まで行く事を考えれば、タクシーで直接栂池高原に行く方が安そうだったので、タクシーで行った。


無事、駐車場に到着!
なんとか、トラブルなく街に下りてこられて一安心。
子どもを無事、山から連れて帰ってこられた事で肩の荷が下りた気がした。
まだ、車で自宅まで帰らなくてはならないけれども….。


その後、八方の湯に行って、温泉と食事。八方の湯は無色透明の湯だが、美人の湯というだけあって肌がすべすべになった。


サッパリしてから、車で帰宅。
途中、安曇野あたりで土砂災害警報が出るくらいのゲリラ豪雨と雷の嵐に遭遇したが、どんなに降っても車の中。
つくづく山の中でなくて良かったと思いました。


中央高速も平日なので、特に渋滞なく、7時頃には高井戸の自宅に到着。
私の山行三昧の夏休みも終了です。


子どもが大きくなると、なかなか一緒に行く機会が無くなるけど、また来年もどこか山に行きたいと思います。


さて、嫁も鍛えて行けるようにしないといけないなあ。


この山行中、アクションカムを帽子に付けて、動画を撮ってみました。
少しフラフラして見にくいかもしれませんが、白馬ルートの雰囲気は分かると思います。
興味のある方は、ご参照下さい。






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