こんにちは、りょうです。


クリテリウムレース編です。

写真提供 BASSさん

人はなぜ、クリテリウムに出るのか。

人と一緒に走りたいなら、グループライドで良い。こんなリスクを冒す必要はない。

速さを求めるなら、ヤビツとかのタイムアタックで、ストラバの記録を楽しめば良い。


クリテリウムにあって、タイムアタックにないもの…。
それは人と競うこと。それこそがレースの醍醐味だ。


それが良いとか、悪いとかではない。
この世界のこっち側にいる人間か、そうでないかの違いである。


ここ、大磯のコース上にいる人達はみんなこっち側の人間であり、リスクを承知でここにいる。


顔も知らない、今まで一緒に走ったこともない人達ではあるけど、走る前から一緒にいるのが楽しい。この人達は、競う相手であると同時に同志でもあるのだ。


同じ嗜好の人々がクローズドサーキットでの本気の競い合い。これは普段のライドはもちろん、千切り合いのある練習会ですら絶対味わえないものだ。


いや、むしろそういうライドでこんな楽しみ方を追求してはいけない。
他のライドには、それぞれに違った相応しい楽しみ方がある。


レースは、そういうことができる環境だからこそ許されることなのだ。


私は、これまでエンデューロレースには三回出場しているが、前のレースで落車してから、一年レースから離れていた。


サラリーマンであり、家庭持ちである自分として、やはり落車というリスクは、そう簡単に受容しきれるものではない。大磯ではないが、実際にクリテリウムレースで死亡事故も起こっている。


でも今、ここに来て大磯クリテリウムのスタートラインに立って、レースの楽しさをまた思い出していた。


別に落車というリスクは何ら変わらず、そこにある訳だけれど、普通にロードバイクに乗っていても、いや、ロードバイクの無い生活であろうと常にリスクはある訳で、危険を避ける為の努力をしつつも、生きていくしかない。


そして、レースだけでなく、山行だろうが、ブルベであろうが、そのリスクを受容した先でしか、見えない景色というものがある。


同じ生きるなら、その景色を見るために、リスクを小さくする努力をしつつ、積極的に生きる方が、生きてるって実感できる。


話が大げさかもしれないけど、この前見た、「龍の歯医者」という番組で、主人公が

「死なないことが人生の目的なの?」

という問いを発していたけど、この問いを死を軽視してると見るか、生きるということを重視してるとみるかで、立場は変わるだろう。


ちょっと大げさだけれども、リスクを冒してレースに出るということはそういうことだと思う。


良いとか、偉いなんてことではなく、そういう生き方を選択したというだけ。
人によってはまた違う世界で、違うリスクを選択し、受容しているだろう。
違う世界を互いに比較することは無意味だ。


前置きが長くなってしまったが、リスクを冒してレースに出るということを自分なりに考えたことをメモとして残しておきたかった。


大磯クリテリウムに話をもどそう。
スタートの合図が号砲だったか、かけ声だったかもはや記憶にない。
とにかく、レースはスタートした。

写真提供 BASSさん

シニアクラスの出走者は19人。約1kmのコースを12周で競う。
そのうち、1.5周はローリングスタートで、先導車が前を走る。


従って、最初はゆっくりと集団で走る。
私は最初、前から5~6人目につける。
1周回って、2周目のバックストレートの中程で、先導車がクラクションを鳴らしながら加速して離れていく。


それを合図に集団のスピードが一気に上がる。
また、後ろの選手がどんどん前に上がってきて、あっという間に最後尾近くまで落ちてしまった。
しかし、まだ序盤であり、ここで焦る必要はない。


ここで焦って序盤に脚を使い過ぎると、後半の勝負で使い物にならなくなることは、エンデューロレースで経験済みだ。


しかし、エンデューロと違うこともあった。
エンデューロレースでは、集団の中で、「ラインキープ!」とか「ブレーキ!」とかうるさいくらいに声出しをしていたが、ここでは静かだ。


エンデューロレースでは集団も大きいし、走者のレベルも様々なので注意喚起が必須だったが、ここではベテランが多いだけに、

「そんなの当たり前だろ。」

ということか…。
なんか1人でブレーキ!とか声を出していたかもしれない。


また、エンデューロレースでは、コースの中でどちら側から抜くかのルールがあり、また最終周回でもなければ、コーナーの手前の突っ込みで抜きにくることは少ない。


しかし、クリテリウムでは、左右どちらからでも抜いてくるし、さすがにコーナリング中のインから抜くのは禁止たが、コーナー手前の突っ込みでもガンガン抜いてくる。


油断してるとどんどん順位を下げていくことになる。


幸い19人しかいないので、後ろに下がっても先頭との距離はそれほど遠くない。


しかし、集団のスピードが思ったより速い。

写真提供 BASSさん 


しかも、集団の後ろにいると、コーナーで詰まってスピードが落ちた後からの加速で前から遅れるので、コーナー毎のインターバル加速で脚が削れていく。


当日の風向きは、バックストレートが向かい風、メインストレートが追い風だった。


すなわち、キツイ小田原コーナーで一番スピードが落ちたところから、風上に向かって加速していく形になる。


一周、約1kmのサーキットなので、そういうインターバル加速が頻繁に繰り返され、すぐに脚に来る。
チーム雑兵のみなさんが応援してくれているのが分かるが、合図を返す余裕がない。

「もっと前に上がれ〜!!」

という声が聞こえる…。


前に出たいのなやまやまなのですが…、

すいません。
いっぱいいっぱいです…。


中盤はそんな状態がしばらく続き、周回を重ねていく。


しかし、キツかったのは私だけでは無かったようで、やがて、向かい風のバックストレートで先頭のペースが落ち始めた。


先頭を引く人が終盤に向けて脚の温存をし始めたのだと思われる。


おかげで、インターバル加速で無理しなくても、ストレートの中ほどで追いつけるようになって、少しマシになった。


あくまで、相対的にマシになっただけでキツイことに変わりないが…。


このまま付いていくだけで精一杯かと思われたが、なんとか前を伺うチャンスが出て来た。


そして、いよいよ終盤。

レースが動き出す…。


次回、ゴール編!


キツイところで追い込めるのが本当に強いってことだよね…。



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