こんにちは、りょうです。


Fleche日本橋は、いよいよ夜パート。
千葉県に入り、九十九里浜沿いの道を走る。

ここの道は、海を眺めながら走れるのかと思っていたが、海と道との間には、堤防や防砂林があって、海があまり見えない。

昼間だったら、その先に見えていたのかもしれないが、夜では真っ暗だ。

雲間の月だけが、煌々と照っていた。

道は平坦。路面も悪くない。
しかし、単調だ。

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この頃になると、みんな口数か減ってきて、淡々とペダルを踏むだけになり、道が単調だと眠気も襲ってくる。


暗い道の前方から音もなく何かキラキラと光るものがたくさんやってきた。

一瞬、「未知との遭遇」の光る小型UFOかと思ったが、すれ違って見ると、ロードバイクの一団だ。

反射ベストを着ており、おそらくFleche日本橋の他のチームだろう。
挨拶をしてすれ違う。

みんな一晩中走る仲間だ。


九十九里浜は長い。
途中のコンビニで休憩する。

のぼうさんが、

パンクした〜。

と言う。

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後輪がスローパンクチャーしていたらしい。
後輪の空気が抜けて、ぷよぷよしている。

のぼうさん、
いやに今日は乗り心地がいいなと思ってたらパンクだったよ。

第一PC出たあたりから、ずっとそう思ってたから、ずっとパンクしてたのかも。

のぼうさんが、手際よくチューブを交換する。

パンク修理と補給を終えて、早速出発!

走り出した途端、のぼうさんが、

ペダルが軽い〜!

と言いながら、先頭をかっ飛ばして行く。
ついて行くのが大変だ。

パンクしたまま、今までどれだけ重かったのか…。


しかし、このおかげで少し眠気も覚めた。

順調に走り、午前0時30分頃、第3PCの一宮海岸のコンビニに到着する。

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九十九里浜とはここでお別れ。
ここからは房総半島の山中を横断して、東京湾沿いの姉ヶ崎まで行く。


実はここで私は、自分が大変なミスをおかした事に気づいたが、キルハさんの機転で救われる。

ありがとうございました!

キルハさんは、普段、寡黙であるが速いしペースは安定してるし堅実だ。ブルベでは頼りがいのある男だ。


momさんは胃腸の調子が気になるようだが、まだ大丈夫という。

寝る事にこだわる男、のぼうさんは、姉ヶ崎あたりのファミレスで寝る事を考えている。

出発は午前1時ごろ。
残り約80km、5時間。
かなりリカバーしたとは言え、微妙な時間だ。

単純計算なら、平均時速16km/hで5時間だが、時間には休憩も信号停止も含まれる。
昨日の最初は、街中だったが、みんな元気で、30km/hで巡航したが、1時間に15kmしか進まなかった。

寝られるかどうかは、この後の山中の道でのペース次第だろう。


補給も済ませて、いよいよ山道に向かう。
しかし、走ってみるとこのルートは思った以上に平坦だった。

周りに山はあるが、山と山の間を抜けていく。
周りは田んぼが広がり、かえるの鳴き声が深夜に響いている。


月明かりの中で、満開の桜があちこちに咲いているのが見え、どこかで夜桜の記念写真を撮りたかったが、良い場所が無かった。

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道はそれなりに広い。
深夜でもあるので、車はほとんど通らないが、むしろ暗闇の道での猪とか野生動物の飛び出しの方が心配だった。


山の中と言っても坂と言えるような坂は一部しかなかった。
これなら、尾根幹の方がよっぽど獲得標高が多いくらいだ。

おかげで、ペースもかなり稼げた。

時刻は午前3時近い。
そろそろみんなの疲労が溜まってくる時間だ。


姉ヶ崎近くまで走ってきた時、momさんが、

もう限界〜!

と言いながら、ロードバイクを止めて物陰に駆け込む。

寒さで身体が冷えたからか、やはり胃腸の調子が悪くなって、戻してしまったとのことだ。

ただ、これまでは、そうなるとペダルを踏む元気も無くなっていたのだが、今回は大丈夫ということで、安心する。


我々がしばらくmomさんを待ってる間、のぼうさんはロードバイクをおいて、さっきから座っている。

俯いたままピクリとも動かない。
その姿が何かに似てると思ったが、思い出した。

映画ブレードランナーで最期に、
「時が来た…。」
と言って、活動を停止したロイの姿だ。

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のぼうさんは、一瞬の寝る機会を見逃さない。


momさんが戻ってきた。
第4PCの姉ヶ崎のコンビニはすぐなので、そこまで行く。


第4PC到着時刻は3時過ぎだ。
残り40kmくらいか。
距離と時間だけならまだ良いが、22時間時点での場所を証明する必要がある。


のぼうさんが、
休むなら暖かいコインランドリーが良い。

と言う。

なるほど、そういう場所もあるのか。

気温も下がって寒くなってきた。
どこか暖かい場所でゆっくり休憩したいが、ここのコンビニにはイートインは無く、またルート近くにコインランドリーも見当たらなかった。


休憩したい場所、22時間時点での場所証明、そして残り時間と距離。
いろんな要素が絡んで難しい判断になってきた。


22時間時点での場所証明の元々の予定の場所まではまだ距離があり、4時までには着けそうにない。
かと言って、ここらで4時まで休憩したら、残り2時間で40kmは危なすぎる。

のぼうさんには申し訳ないが、どうやら寝る時間は取れそうにない。


話し合って、とにかく出来るだけ走り、4時前に近くにあるコンビニで、レシートを貰うことにした。


だんだん時間が切羽詰まって来たので、ここからは私が先頭で引っ張った。
しかし、みんな眠気と疲れからか、25km/hも出すと千切れてしまう。

みんな揃って走れるペースは21~22km/hほどになっている。


ペースを調整しつつ、30分ほど走って、コンビニに飛び込む。
無事、4時のレシートをゲットし、22時間時点での場所証明を完了した。


残り2時間だ。
さっきのペースを考えると、ゴールまでギリギリだ。
ここでゆっくり休んでもいられない。


今回、のぼうさんのコースは合計367kmだが、Flecheは360km以上なら認定される。

この際、ゴールを360kmをギリギリ超える地点に設定しなおした方が安全だと考えた。


ルートを見ると、ちょうど西船橋駅より6km程手前に西船橋競馬場駅がルート沿いにある。
しかし、駅前に時計台が無く、時間を証明出来ない。

そのすぐ先にコンビニがあるので、そこをゴールにしてはどうかと提案したら、


のぼうさん、
そこが元からのゴールだから。


えっ?
西船橋駅までじゃないの?


のぼうさん、
そこのコンビニがゴールのPCで西船橋駅は一応ルートを引いただけだから。


のぼうさん、凄い!
まるでこの状況を見透かしたようなルート設定!


というか、私も寝不足で頭がボケてたか最後のPCを確認してなかった。
てっきり西船橋駅がゴールかと思っていた。


しかし、これでかなり楽になった。
これなら何とか最後まで行けそうだ。

と、言っても時間に余裕がある訳ではない。
22時間の場所証明のコンビニを出て走りだす。


段々夜が明けてくる。
引き続き先頭を引くが、やはり25km/h出すとみんな千切れてしまうので、20km/hちょっと超えるぐらいで走る。

何となく、自分の中の体内時計が、
このペースで良いのか?
とソワソワするのだが、みんなは、

もうそんなに急がなくても〜。

とリラックスムードだ。


そうだよね。
もう焦ってもしょうがないよね。

道は幕張あたりの快走路に入って行く。


残り20分!
ゴールまで約6km。


その時、後から、

「僕達、時間がないんで、先行きまーす!」

と叫びながら、ブルベスタイルのトレインが凄い勢いで追い抜いていく。

同じFlecheの別チームだ。

ゴールが我々と同じ6時の設定なのだろう。
間に合うのだろうか?


もう疲労と寝不足でハイになってる我々も、

おーう!頑張れ〜!

おつかれさ〜ん!

気をつけて〜!

頑張ってね〜!


とみんな口々に叫んで、手を振ってお見送りする。

同じような24時間を味わってる仲間として、素直に応援する気持ちだ。

小さくなる彼らの背中を見つつ、


いや〜、焦ってるね〜。

大変だね〜。

間に合うんですかね?

と、みんなで口々に話す。

りょう、
我々は余裕ですね。
あと6kmですからね。

ははは。

のぼうさん、
俺らは、あと10分もあれば着くよ。
あはははは。(笑)


りょう、
あはは…。
はぁ〜、6km、10分かぁ〜。


今からよく考えれば、私も含めてみんな寝不足と疲労で頭が回っていなかったのだ…。

先頭を引いてる身として、念の為、どれぐらいのペースで行けば良いのが計算してみる…。

え〜と、6kmを10分でだろ〜。
時速になおすとぉ〜、

6×60÷10だからぁ〜、…36。


えっ?時速36km?!


いっぺんで眠気が覚めた。
 (。゚ω゚) ハッ!


その時、残り15分であと5km。

のぼうさん!
このペースじゃ6km、10分なんかで行けませんよ。
それどころか、下手すりゃ間に合いません!


キルハさん、
ですね!


キルハさん冷静過ぎww!
って言うか、気づいてるなら言ってw!

momさん、
後、5km頑張ればいいんでしょ〜!
いくよ〜!!

ここまで来て、完走を逃す訳にはいかない。

うおりゃ〜!


24時間走った最期でこんなに追い込むとは思わなかった。


みんなで縦1列になって、ガッシガッシ踏み込む。24時間で残った最後の体力を振り絞る。

先程、手を振って見送ったはずのチームのトレインから千切れた最後尾の人に追い付いてしまった。

なんか気まずい…。


「いや〜、よく考えたら我々も時間無くってね…。」
(´>∀<`)ゝテヘツ


と言い訳しながらパスする。


さらに走ってると、先程のトレインの本体にも追いついてしまった。

しかし、スピード差が微妙だ。こちらもいっぱいいっぱいだから、直ぐに抜いて振り切れる感じじゃない。

向こうも認定をかけて必死に走ってるのだ。
その前に割り込むのも悪い。

しかも、このままだと、Flecheで禁止されてる異なるチームが一緒に走る状況になってしまう。

ぐあ〜。

ジレンマに悩んだが、下がって100mくらい間を開けて走った。
しかし、何とか5分前くらいにはゴール出来る見込みになってきた。


ゴールのコンビニが見えてきた!

すると先程のチームも同じコンビニに吸い込まれていく。


えっ?ゴール同じなの?


我々も滑り込んで5分前に到着。
6時きっかりのレシートをゲット!
無事、ゴールした。

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はあ〜、完走した!

色々なことがあったが何とかやり遂げた。
よく間に合った。


みんなありがとうございました!


完走後の記念写真。
みんないい笑顔なのでボカシは薄めで。(笑)

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聞いたところでは、前のチームは予定のゴールは間に合わないので、このコンビニにゴールを変更したそうだ。

偶然同じになったわけだ。

そのチームの人達とは、

それじゃ、また日比谷で会いましょう!

と言って別れる。

そうなのだ。
Flecheはゴール後の交歓会までがセットなのである。

ゴール受付及び交歓会は、日比谷コミュニティセンターで午前10時から。


計画では日比谷公園内にある自転車通勤施設の「日比谷ライド」にロードバイクを預けゴール受付に行く予定だ。



次回、完結編!
Flecheの交歓会とはどんなものなのか。行ってみましたよ。



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