こんにちは、りょうです。


BRM930箱根200 参戦記続編です。


スタート地点の大船のコンビニを出発する時あたりから、ほぼ雨が止む。

雨雲レーダーの状況から、雨雲は抜けたようなので、この先暫くは強い雨は降らなそうだ。

今回は時間との勝負だ。
台風に伴う雨が本格的になる前に、箱根の山は抜けておきたい。

降雨量が増えると、山道が通行止めになる可能性も出てくる。

そのため、真鶴までの平坦区間でいかに時間を稼ぐかが勝負と思っていた。

気温も上がってきたので、国道134号線に出た所で、思い切って雨具を脱いでサドルバッグにしまう。

海沿いはやや向かい風が強く、雨具をバタバタさせて走るよりずっと走りやすい。
またその方が強度を上げて走っても熱がこもらないからだ。


昨日のTさんとの朝練を思い出しながら走る。
今回の自分のテーマとして、PCでの休憩時間を少し短くしようと思っていた。

PC間を追い込んで走って長く休憩するより、そこそこのペースで休憩時間を短くする方が、結局速いのではないかということである。

平坦では、35km/h前後ぐらいを維持。
パワーが持続するペースを維持する。
余裕があっても上げ過ぎないようにする。

当然上りや下りではペースが変わるわけだが、こういう時にパワーメーターがあると便利だろうなと思う。

大磯を過ぎると、雨は完全に止み空が明るくなってきた。

IMG_9978

しかし、これから向かう箱根は山の上に雲がかかっており油断出来ない。

IMG_9977

だが、真鶴半島に近づくに連れて、天候はむしろ晴れてきた。

IMG_9982

台風が来るまでの休息。
出てきた太陽が海面に反射してキラキラ輝く。

IMG_9983

自然は誰にでも猛威ふるう。

世界は残酷だが、美しい。

そんな言葉を頭の中に浮かべながら走った。

ん〜。俺詩人。(笑)

真鶴有料道路の料金所から分かれて、真鶴半島方面にいく。
山側の道でアップダウンを越えながら半島の先端に行く。

先程まで降っていた雨で濡れた路面が、午前の太陽に反射してキラキラと綺麗だ。

最初のチェックポイントであるケープ真鶴に到着する。
フォトコントロールの写真を撮る。

IMG_9984

丁度写真を撮り終わった時に、AJ神奈川のスタッフも車で来た。

一応、みんなの後を車で行くという。

台風接近中の状況なので、何かあるといけないので、配慮してくれているのだろう。ありがたい話だ。

しかし、天候は台風接近中とは思えない良さだ。

IMG_9985

真鶴半島を出て、湯河原の第1PCに到着する。

時刻は10時過ぎ。
まだ早いが、今から箱根を越えて、次の御殿場までPCが無いので、ガッツリと補給する。

IMG_9986

この時、PCで一緒になった出走者に、

何で今回出走したんです?

と聞いた。

来週、1000kmのブルベで走るんだけれども、来週も台風が来てるので、事前に台風の荒天の中で、走っておきたくて。


…凄いですね…。(꒪ω꒪υ)


と言うのが精一杯。

まあ、こういう状況でも走る5人は、色々な走る理由ってモノがあるとは思っていたけど…。

ケタが違いすぎますよ…。
1000kmって3日くらい走ってるから、どこかで台風直撃するでしょ。

この人の辞書にはDNSという文字は無さそうだな…。


さて、湯河原の第1PCを出た後は、椿ラインから大観山に上る。

IMG_9987

斜度はそれほどでもないが、とにかく長い。景色もない中ひたすら上る。

高度を上げるにつれ、雲の中に入っていく。

IMG_9989

最初は霧雨だったが、上るにつれ雨が強くなっていった。

ヒルクライムで暑いので、雨具は脱いだままで濡れていく。

大観山に到着したが、ただの雲の中だ。

IMG_9990

身体が冷えるので、この写真一枚撮って直ぐに元箱根方面に下って行く。

元箱根の芦ノ湖まで下ると雨も小降りになった。

IMG_9991

椿ラインで飲み尽くしたドリンクを自販機で補給する。

その時、すぐ横にモデルのようなスタイルの女の人がいて、

オシャレだな〜。
と思っていたら、急に英語で話しかけられた。
どうやら中国あたりからの観光客か。

芦ノ湖観光船の周遊コースのパンフを示して、スワン シップ ハウロング?
と聞いてくるので、

時間か?と聞き返すとそうだという。

どうやら観光船で周遊したいが、どれぐらい時間がかかるのか知りたいらしい。

ごめんなさい。
日本人ですけど、芦ノ湖観光船の周遊コースの時間は学校で習わないので知りません。

観光船の乗場は知っているようなので、とりあえず時刻表を教えてあげたら、これで大体分かるといって、去って行った。


うむ。役立てたのだろうか。
一緒に記念写真撮って貰うんだった…。


元箱根を出て、湖尻に向かう。
この道がアップダウンがあって、脚が削られる。

湖尻に着くと丁度、遊覧船が元箱根に向かって出る所だった。

IMG_9992

そういえば、芦ノ湖のスワンシップはもう無くて、今は海賊船になってるんだった。
あのお姉さん、楽しんでくれてるだろうか。

道は、仙石原を通って、長尾峠に進んで行く。


IMG_9996

箱根外輪山をそれぞれ越える長尾峠と乙女峠の分岐は、信号が無い所だが、以前も何回か行ったことがあるので、知っている。

心配の一つはここの道路が50mmの雨、総雨量で200mmになると交通規制される事だったが、どうやらまだ規制はかかっていないようだ。

分岐から長尾峠までは3kmほど。
斜度もそんなではないし、椿ラインに比べれば短いので助かる。

淡々と上り長尾峠で、フォトコントロールの写真を撮る。

IMG_9998

ここからの大涌谷や芦ノ湖の眺めは絶景なのだが、今は霧の中、僅かに見える程度。

IMG_0002
IMG_0003

高度が高い所で、雨具なしで濡れて走っており、身体が冷えてきた。
なので先を急ぐ。

長尾峠のトンネルを越えて、山梨県側に出ると雨が強く降っている。

ここからも本来、富士山の絶景が見える所だが、雲しか見えない。

まあ、分かってましたけどね。
SRがかかってなきゃDNSだよねこれは。

強い雨の中を、御殿場に向かって下っていく。
路面はそれほど荒れていない。

こういう雨の中での下りでは、ディスクブレーキで本当に良かったと思う。
安定して効いてくれる。

もちろん、路面の障害物やマンホールには、気を付けて下らなければならないのは同じである。


雨具なしで強い雨に振られてしまい、身体が冷えてきた所で、御殿場の第2PCのコンビニに飛び込む事ができた。

スタート地点で買っておいたタオルで、身体や装備を拭いて中に入る。
雨のブルベではタオルは必需品だと思った。

また、コンビニの中にイートインがあり、寒い外で濡れ鼠のままにならずに済んだのは助かった。

早めの昼飯は先のPCで食べているのだが、身体を温める意味で、またカップうどんを食べる。

うーん。
なんだかんだ、PCでの休憩を早めに切り上げるなんて出来てないな。
いつも腹いっぱい食べてるし。

他の出走者はそそくさと早く出ていくのだが、凄いと思う。

IMG_0007

時刻は14時頃。
残り75km程であるが、台風が来るまで帰れるだろうかと考える。

(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”

ゴールから自宅までも自走の予定なので、それも含めて考えなければならない。

(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹" ŧ‹"

時間的には少し遅い感じだ。

ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹" ŧ‹"


早くPC出ろよ〜!(💢'ω')


と私も思うんだが、
でもAJ神奈川のブルベ紹介に、

長尾峠過ぎたら、あとは下り基調です。
(`・ω・´)キリッ

と書いてあったから、これからペースは上がるんじゃないか。

それに外寒そうだし、
もうちょっといたい。(*´ー`*)

ブルベでの「下り基調」は信じてはいけないワードNo.1だと思うが、この時は信じたかった。

雨は相変わらず激しく降っている。
これからは下りが多く、これ以上、身体を冷やさないよう、第2PCを出発する時、雨具を着込んだ。


コンビニを出て、第3PCの中井方面への山間部を走っている間、激しい雨が降ってきた。
道は所々川のようになっている。
雨具のフル装備を持ってきて良かったと思う。

雨雲レーダーを見ると、台風本体の雲ではなくて、関東近辺に別に雨雲が発達しているようだった。

しかし、風はそれほど強くないのは助かる。

しばらくは下りであったが、中井あたりに来たら山越えの連続である。

軽い丘越え。
長ーい丘越え。
山の中腹のアップダウン。
先が見えない山登り。


下りばかりじゃないじゃん(💢'ω')!!


ブルベの下り基調は信じてはいけない。
出発地が到着地より高い所にあれば、それを「下り基調」というのだ。

と思ってるぐらいでちょうど良い。

連続する山を越えて、第3PCに到着すると、AJ神奈川のスタッフが迎えてくれた。

台風の接近で、20時以降、首都圏の電車は全て運転取りやめになります。

ということだった。

時刻は、16時50分くらい。
残り35kmである。

とてもありがたかった。
これは、2つの意味で重要情報だ。

20時過ぎれば、暴風になる可能性が高いこと。自走での帰宅は当然20時は過ぎるので困難が予想される。

そして、急げば18時過ぎ位にゴール出来そうで、大船からの電車での輪行がまだできる余地があることだ。


このPCから先は平坦な道ばかりだから大丈夫。
安全に走って下さい。


やっぱ、山越え知ってるんじゃん…。

まあ、コース設計者なんだから当たり前ですけどね。


さぁ、後は台風との競走だ。



次回、自宅に帰るまでがブルベ編。

台風の暴風圏に捕まる前に帰るんだ!



ランキングの下のリンクをポチッと押していだだけると、更新の元気が出ます! 



レーシングチームに入りました!